はじめに

はじめに

2019年、この年は平成から令和に年号が変わった年で、趣味や仕事の面で、何か新しいものに挑戦しようと、探していました。でも、なかなか見つからずで・・・

慌てないでゆっくり探そうと思った時、その出会いは突然訪れました。それが、「盆栽」だったのです。それから、盆栽の魅力にとりつかれ、雑木類の「ケヤキ」「モミジ」、松柏類の「真柏」「五葉松」を育てて今年で盆栽歴3年目になりました。季節ごとに変化する葉や、少しづつ成長していく姿を見て、まだまだ未熟ですが、日々勉強しながら楽しんでいます。

出会いの前ぶれ「苔玉体験」

現在住んでる市のイベントに妻と一緒に参加した時、何気なく立ちよた所に「苔玉体験コーナ」がありました。面白そうだとは感じていたのですが、見学されていたお客さんも多かったので遠慮していました。でも妻の後押しもあり、恥ずかしい気持ちを抑えながら参加することにしました。楓(かえで)、もみじ、沈丁花(じんちょうけ)、シマトネリコなどの5cm前後の小さい苗から「もみじ」を選び、苔玉体験開始。

まず最初に、「ケト土」(ケト土の写真)という土を使用し、器を作るところからはじまりました。この「ケト土」は、水辺の植物が枯れて水の底にたまり、長い年月をかけて粘土状に変化した土のことで、自然が作る貴重な土を使用して、球状の器を作っていきます。そう、盆栽でいうと鉢になる部分です。(ケト土の器の写真)

その「ケト土」で作った器の中に「赤玉土」という用土を入れ、ビニールポットに植えられていた苗2本(写真)を優しく引き抜くと、小さくて細い根が四方八方に伸びていて、優しく土を包み込んでいるようでした。その土を崩さないように、そのまま植え込んでいきます。

その後、準備してあった「苔」をケト土の器を全部覆い、黒い刺繍糸で巻き付け「苔」を固定して終了です。まだ、小さいもみじ苗、3月の上旬でしたが、鮮やかな緑色の葉がしっかりと広がり、見ているだけでも癒される。

後で分かった事なのですが、この緑色が人の心理に及ぼす影響というのに、心身の疲れをいやし、ストレスを軽減する効果があるそうです。

ある実験によると、観葉植物が設置してある部屋とそうで無い部屋とでの人の感情を比較すしてみると、観葉植物を設置してある部屋の方が、怒りや不安が軽減し、活気が上がったという結果があるようで、先程、苔玉を作っている時に、もみじの苗を取り出して植えた時、心が暖かくなるのを感じたのは、もみじの葉や苔が緑色だったからでしょうか?偶然に立ち寄ったこの苔玉体験が、後に盆栽という趣味に走って行ったきっかけなったことは間違いありません。では苔玉ではなくな盆栽だったのか?

盆栽との出会い

それは、私の一目惚れでした。毎年3月頃に開催される新春植木市に苔玉用の苗を見に行きました。その時目にしたのが、棚に綺麗に飾られた盆栽達、さまざまな色や形の鉢に、しっかりと根を張り、力強くも繊細な樹形を見せてくれました。

店主の方と話す中で、盆栽は、鉢に植物(樹木)を植えたらそれで終わりではなく、育て、仕立てる過程での、枝や根の剪定や植え替え、そして針金で枝を曲げるなどの技術と長い時間が必要だということ。

その盆栽の奥深さにそして素晴らしさに感銘を受け、長い時間を共に成長して行気、立派に自分の力で創り上げたいと、苔玉から一気に盆栽へ自分の気持ちがシフトしたのを今でも鮮明に覚えています

しかしながら私は盆栽初心者。枯らしてしまうかもという不安から、立派な盆栽には手が出せません・・・

そこで、「苗から育ててみること、そうしたら自然と技術も身につく。また、種から育ててみるのも面白いよ」というアドバイスを頂きました。

種からはじめる盆栽の開始

なるほど、背伸びするより、自分の身丈にあった盆栽を選ぶということ、これも大事な技術の一つなのかもしれませんね。いただいたアドバイス通り、モミジ、ケヤキ、ゴヨウマツの種を採取して、発芽させ苗作り。細くて弱々しい発芽苗に、あの硬い殻を破る力がどこにあるのか・・・その生命力には驚かされるばかりです。実はこの発芽する瞬間がとても神秘的で嬉しく大好きな瞬間で、お陰で種から育てることが楽しくて毎年行っています。

その苗の成長をみながら立派な盆栽にさせるために、植え替えや剪定、葉刈り、芽摘みなどの知識や技術を経験として身につけ、いつの日か自分が育てた盆栽達を観て感動していただけたら嬉しいですね。

さ〜盆栽の時間の始まりです。

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